9月10日(火)に岩城正昭先生を熊本保健科学大学へお招きし、学術討論会『ワクチンの品質保証に関する国際潮流』~試験法の改良・代替法を中心に~と題して、熊保大から髙橋元秀先生、KMバイオロジクスから戸田宏樹氏、山折晋氏の4名でご講演いただきました。
さらに学術講演会では『国際的に注意喚起されるジフテリア感染症』~抗毒素治療とワクチン効果~と題して岩城先生にご講演いただき、現地とウェブ合わせて80名以上の方にご参加いただきました。
1演題目は、生物学的製剤における実験動物の使用に関する代替法の導入について3Rsの積極的推進とVAC2VACのプロジェクトの情報を整理して国内のワクチン等の国家検定やロットリリース試験の問題点と対応すべき課題を議論しました。
2演題目は、国内のジフテリアトキソイドの計画的接種によりジフテリア症は制御されている一方で、アフリカ諸国等での散発した流行や欧州での難民・移民の受け入れが公衆衛生上で大きな社会問題となっています。ここでは、ジフテリア抗毒素の枯渇問題や強制的ワクチン接種の現状等を知ることにより、感染症制圧にワクチンが大事であることを強くおっしゃていました。
質疑応答では多くの方にご質問いただき、活発した議論となりました。
岩城先生
高橋先生
戸田氏
山折氏
会場の様子