本講座では、破傷風菌を中心とした病原細菌について、比較ゲノム解析、薬剤耐性、毒素・ワクチン評価法、臨床微生物学の研究を行っています。
研究成果を以下に紹介します。(タイトルをクリックするとご覧いただけます。)
Journal: mSphere (2023)
日本由来のClostridium tetaniを比較ゲノム解析し、高い破傷風毒素産生能を有する系統(クレード)の存在を明らかにしました。本研究は、国内の破傷風菌の分子疫学および病原性の理解に貢献しました。
Journal: Zoonotic Diseases (2024)
ヒト皮膚潰瘍および保護猫から分離されたCorynebacterium ulxerans/ramoniiについてゲノム解析を行い、新菌種の特徴やクローン株の遺伝学的特性を明らかにしました。
Journal: Veterinary Sciences (2025)
子牛由来の高毒素産生破傷風菌について全ゲノム解析および毒素産生能を評価し、その病原学的特徴を明らかにしました。
Journal: Journal of Global Antimicrobial Resistance (2025)
牛糞便由来の破傷風菌から新規テトラサイクリン耐性遺伝子Tet(T2)を同定し、耐性獲得機構の解明に貢献しました。
Journal: Toxins (2025)
破傷風トキソイドの品質管理法としてガングリオシド結合試験の有用性を評価しました。
Journal: Toxins (2026)
破傷風毒素を定量するELISA法を開発し、マウス試験の代替法として有用であることを示しました。
Journal: Veterinary Sciences (2026)
アルパカ由来三価ナノボディによる破傷風毒素中和効果を検証し、獣医療への応用可能性を示しました。
Journal: Japanese Journal of Infectious Diseases (2026)
ELISAおよびイムノクロマト法による破傷風抗体測定法を評価し、迅速かつ高精度な抗体検査法としての有用性を示しました。
Journal: Cureus (2026)
ジフテリアが疑われた症例から分離された非毒素産生Corynebacterium belfantiiについて報告し、適切な菌種同定の重要性を示しました。